2005-

2005年        


(*は本会会員)

3月12日 第23回定期総会(会員の種類・会費等について規約改正) 総会記念講演「パリにおける『住み込み乳母』(1865-1914)」(松田祐子*)

7月 9日 第1回会員研究発表会
「マリ・パップ=カルパンティエとその思想」(金山富美*)
「女性サン=シモン主義者の服装と女性解放の思想 ― 1830年代・フランスにおける異性装 ―」(新實五穂*)
「『宗教シンボル禁止法』に関する一考察 ― フランス流のヴェールは可能か ―」(岩下曜子*)
「日本における少子化と『愛ある結婚』制度 ― フランスの結婚事情との比較」(相原征代*)
「子ども期に親の離婚を経験した青少年のジェンダー観 ― フランスでのインタビュー調査を通して―」(木下裕美子*)
「混合婚家族における民族的(エスニック)アイデンティティと文化資本―『互恵関係』としての日仏カップルを事例に―」(小林淳子*)
〔司会:佐藤浩子*〕

11月9日 討論会
「グローバリゼーションにおける社会格差の拡大 ― 日仏比較研究」〔共催:日仏会館フランス事務所 ルイ・パストゥール大学 マルク・ブロック大学 ロベール・シューマン大学〕(企画調整・通訳:棚沢直子* 司会:佐藤浩子*)
●主旨説明(フランソワ―ズ・オリヴィエ=ウタール)
●発表・討論
「『在日コリアン』二世・三世のアイデンティティの模索」(辻山ゆき子*)
「移民出身の若者たちにおける職業の流動性への戦略」(ホアン・マタス)
「日仏家族にみる階層間格差 ― リセ・フランコ・ジャポネ保護者会の活動を事例として ―」(小林淳子*)
「現代の職歴展開における重大な変動:男女の差異」(ミシェル・フォルテ)
「 フランスにおける女性労働:その促進と抑制」(マリー=クロード・ルブー)
「グローバリゼーションの中の日本の女性労働」(神尾真知子*)
*討論会に先立ち、関係者による非公開のアトリエ(テーマ:「世代間関係 ― どこまできたか ―」)を開催

◇『女性情報ファイル』第83~86号、『女性空間』第22号(特集「メディア情報と女性」)を発行


2006年        


3月12日 第24回定期総会
総会記念講演「読むことと作ること:料理に関する社会科学分野の研究」(フランソワ―ズ・サバン)

4月18日 日仏会館月例講演会「ボーヴォワール:幸福探求の情熱」(海老坂武*)〔後援団体として協力〕

7月8日 第2回会員研究発表会
「ルイ14世時代における女性の地位」(佐藤洋子*)
「ジョルジュ・サンドの『アンジボーの粉挽き』における女性像 ― 娘、妻、母」(平井知香子*)
「フランスのギャルソンヌと日本のモダンガールの比較」(日置久子*)
〔司会:佐藤浩子* / コメンテーター:塩川浩子* 西尾治子* 長谷川イザベル*〕

11月9日 講演会「パリテ、2000年6月6日法から6年を経て― 政治・憲法状況と選挙結果」(クリスティーヌ・フォーレ)〔慶應義塾大学「現代フランス社会と女性」研究会と共催〕

11月10日 講演会「シモ―ヌ・ド・ボーヴォワールと『第二の性』」(クリスティーヌ・フォーレ)〔日仏会館と共催〕

11月11日 映画上映と討論「ボーヴォワールの受容:過去・現在・未来」〔東京日仏学院と共催/後援:東北大学21世紀COE「ジェンダー法・政策研究センター」 日仏会館〕
●映画上映:「ボーヴォワールとサルトルの横顔」「ボーヴォワール― 自身を語る」
●討論「現在(いま)ボーヴォワールを語る意味」(パネラー:クリスティーヌ・フォーレ 井上たか子 司会:長谷川イザベル*)

11月13日 シンポジウム「オランプ・ドゥ・グージュ研究の新地平」〔東北大学21世紀COE「ジェンダー法・政策研究センター」と共催〕
●基調報告
「フランスにおける女性の権利史と、オランプ・ドゥ・グージュの位置」(クリスティーヌ・フォーレ)
●パネル討論
「人権論とフェミニズム論から見たオランプ・ドゥ・グージュ」(辻村みよ子*)
「『女性および女性市民の権利宣言』翻訳上の諸問題:《自然》と《国民》の観念をめぐって」(イザベル・ジロドウ)
「オランプ・ドゥ・グージュの戯曲の現代性」(大原孝英)
「劇作家としてのオランプ・ドゥ・グージュ」(高瀬智子)

◇『女性情報ファイル』第87~88号、『女性空間』第23号(特集「ジェンダーと人権」)を発行


2007年        

3月 8日 「国際女性の日」を記念して<エミリー・デュ・シャトレ研究所(フランス初の女性学研究機関)の紹介と「政界と女性」をテーマとした自由討論>を共催(主催:日仏会館フランス事務所/協力:ADFE)〔パネラー:フランソワーズ・バレ=デュクロ(エミリー・デュ・シャトレ研究所所長)福島みずほ(社会民主党党首、学習院女子大学客員教授)〕

3月17日 第25回定期総会
総会記念講演:「スウェーデン・フランス・日本の育児の国際比較―ジェンダーの視点から―」(舩橋恵子*(静岡大学人文学部教授))〔参加者:40余名〕

7月 7日 第3回会員研究発表会
●発表:「『聖書』からルイ14世時代までの結婚の形態の推移」(佐藤洋子* 青山学院大学)
「スカーフからみる『文化的他者』との共生」(岩下曜子* 名古屋大学)
〔コメンテーター:塩川浩子* 辻山ゆき子*/司会:佐藤浩子*〕〔参加者:30名〕

◇ 『ジェンダーの地平』(植野妙実子*・林瑞枝*編著/研究グループ「フランス社会とジェンダー研究会」のメンバーが中心となって執筆/中央大学出版部刊)刊行(7月)
◇『女性情報ファイル』第90~92号、『女性空間』第24号(特集「ボーダレス時代を生きる」)発行


2008年       


3月 8日    第26回定期総会

国際女性デー/シモーヌ・ド・ボーヴォワール生誕100周年記念日仏シンポジウム「ジェンダーの新しい地平を拓く」(3月8日)(共催:日仏会館フランス事務所/協賛:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター)     ●フィルム上映:”Simone de Beauvoir, une feministe”(2006年、フランス、デルフィーヌ・カモリ監督、シモーヌ・ド・ボーヴォワール視聴覚センター制作、日本語字幕付)(日本語解説:伊吹弘子*)「女たちは元気です!― ’82年優生保護法改悪阻止の記録」(1982年、日本、制作:山上千恵子、協力:阻止連)(フランス語解説:長谷川イザベル*)●報告(司会:石田久仁子*)第1部「理論と実践」:「理論と実践のあいだで:シモーヌ・ド・ボーヴォワールと“フェミニズム論争”」(フランソワーズ・ピック(IRISES-パリ第9大学))「現代日本における女性学・ジェンダー研究の理論的展開:1970年代から今日まで」(江原由美子(首都大学東京))第2部「平等の新しい定義をめぐって」:「パリテ:男女平等のための新しい思想」(フランソワーズ・ガスパール(フランス国立社会科学高等研究院))「どのように『第二の性』から新しい平等の考えをよみとるか?」(棚沢直子*(東洋大学))●ラウンドテーブル(司会:中嶋公子*) 〔参加者:120余名〕

7月12日
第4回会員研究発表会(司会:佐藤浩子*(川村学園女子大学)●第1部:「19世紀末フランスの中間階層家族―「家庭教育」の考察から」(井岡瑞日*(京都大学大学院))〔コメンテーター:長谷川イザベル*(元上智大学)〕●第2部<ボーヴォワールをめぐって> 1.「ボーヴォワール生誕100周年国際コロックの報告(スライド・ショー)」(佐藤浩子*) 2.書評:ボーヴォワールに関する本の紹介「Daniele SALLENAVE, Castor de guerre」(長谷川イザベル*)「Ouvrage dirige par Ingrid GALSTER, Simone de Beauvoir : Le Deuxieme Sexe」(井上たか子*(獨協大学))「Ingrid GALSTER, Beauvoir dans tous ses etats」(支倉寿子*(青山学院大学))3.「ボーヴォワール研究動向」(中嶋公子*(十文字学園女子大学)〔参加者:30余名〕●本会設立25周年記念パーティ〔参加者:20名〕


9月26~28日
日仏交流150周年記念・日仏関連学会シンポジウム「日仏学術交流のルネッサンス」(主催:財団法人日仏会館・日仏関連諸学会)日)に参画:第2日(総合テーマ:「日仏の今」)に報告:「国家政策とジェンダーの日仏比較―日本の高学歴専業主婦の存在から」(中嶋公子*)

◇『女性情報ファイル』第93~96号、『女性空間』第25号(特集「<女>になるとは」)発行

◇ 研究グループ<19世紀フランス女性の生活と意見を知る会>、<19・20世紀フランス女性の生活と意見を知る会>と改称

2009年        

3月8日      第27回定期総会
●国際女性デー・日仏シンポジウム「女性の貧困化に社会はどう立ち向かうのか~グローバル危機の中での日仏比較~」(共催:日仏会館研究センター/後援:グローバルCOE「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」(本拠点:東北大学、連携拠点:東大社研)●メッセージ:「日本の女性の貧困はなぜ見えないのか」(竹信三恵子(朝日新聞編集委員))「女性の貧困問題とフェミニズム」(長谷川イザベル*(上智大学名誉教授))●第一部「女性の貧困:現状と構造的原因」(司会:石田久仁子* 辻山ゆき子*):「貧困・不安定雇用の女性たち、メディアの視点」(カトリーヌ・シモン(ル・モンド記者))「路上生活から見えること―ノラの活動と246キッチン」(いちむらみさこ(ホームレス・アーティスト))「フランスの女性の経済的依存と貧困」(ソフィ・ポンティウ(国立統計経済研究所 エコノミスト)) 「再配分が作り出す貧困大国ニッポン」(大沢真理(東京大学教授))●第二部「女性の貧困化にどう立ち向かうのか」:パネルディスカッション(司会:中嶋公子* ダヴィッド=アントワーヌ・マリナス(日仏会館特別研究員)) 〔参加者:120余名〕

7月11日    第5回会員研究発表会(司会:石田久仁子*):「ケベックにおける共生―「適切な調整」―女性団体による報告書を中心に」(河脇都美*(名古屋短期大学))〔コメンテーター:支倉寿子*(元青山学院大学)〕「服従と自由の間―大戦間の女性誌から見る女性像」(津田奈菜絵*(神戸大学大学院博士後期課程 ヴェルサイユ・サン=カンタン大学大学院博士課程)〔コメンテーター:松田祐子*(大阪樟蔭女子大学)〕〔参加者:14名〕

9月25日
会員勉強会(司会:棚沢直子*):「「男女平等はどこまできたか」を批判的に読解する」〔ル・モンド・ディプロマティック発行『ものの見方』日本特集号(2009年6-7月号)の掲載記事をめぐって日本女性に関する情報発信について考える〕〔参加者:10名〕

●『女性情報ファイル』第97~100号(特集号)
●『女性空間』第26号(特集「ジェンダーの新しい地平を拓く」―シモーヌ・ド・ボーヴォワール生誕100周年記念・日仏シンポジウム報告―)発行

1994-2004

(講師:*は本会会員)


1994 年
3月12日 第12回総会
総会記念講演「フランスの医師・フランスの病院」(中田真木氏*)
3月 日仏会館・日仏関連学会に加入( 登録名称:「日仏女性研究学会」)
4月22日 講演会「働きつづけたい女たちへのメッセージ ─ 日本的経営から見た女性労働」(竹中恵美子氏*)
4月 総理府・男女共同参画室に関与する団体となる
5月28日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「EC法の基礎」(石川敏行氏)
6月13日 日仏会館 <フランス文化を考える会> の講演とパネル討論「フランス女性の現在(いま)」においてセンター会員(林瑞枝氏 神尾真知子氏 舩橋惠子氏)が講演
6月18日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「EC法の実効性」(伊藤洋一氏)
7月 翻訳書『母親の社会史 ─ 中世から現代まで』(筑摩書房)刊行
10月22日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「ECの女性政策」(三井マリ子氏)
11月12日 シンポジウム「女性史が語る、日本の母性・フランスの母性」(長谷川イザベル氏* 脇田晴子氏)
11月19日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「欧州連合の動きと問題点」(中曽根佐織氏)
◇『センター通信』第39~40号、『女性空間』第11 号(「講演会・シンポジウム報告集」)発行

1995 年
1月28日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「ECの子育て支援および家族政策をめぐって」(岩上真珠氏*)
3月 4日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「EC/EUの女性とローマ・カトリック教会」(支倉寿子氏*)
3月11日 第13回総会
総会記念講演「女性と芸術」(小林緑氏* 猿渡紀代子氏*)
3月 「会員名簿」発行
6月22日 「EC/EUと女性」プロジェクト公開講座「フランスの女性政策」(植野妙実子氏*)
7月 8日 会員交流セミナー:講演「イスラムと女性」(鳥居千代香氏*)& 日仏会館図書室見学(岡田恵子氏*)
10月『女性研究・文献リスト』刊行
翻訳書『フェミニズムから見た母性』(勁草書房)刊行
12月 2日 講演会「私の見てきた日本の政治;世界の女性」(久保田真苗氏*)
◇『センター通信』第43~46号、『女性空間』第12 号(特集「家族」)発行


1996 年
3月 9日 第14回 総会
総会記念講演「フィリピンの女性たち ─ 法と現実」(神尾真知子氏*)
4月 「EC/ EUと女性 」プロジェクト、「ヨーロッパ統合とジェンダー ─ 統合が女性にもたらしたものは」 を『時の法令』誌に連載開始
6月 翻訳書『老いの歴史』(筑摩書房)刊行
7月13日 会員交流セミナー「フェミナン/フェミニテ/ファッション」(日置久子氏* 西村愛子氏* 芝崎和美氏*)
12月13日 講演会「イタリアの女性と労働 ─ 組織とジェンダーをとおして」(小寺京子氏* 松浦千誉氏*)
12月 「センター紹介パンフレット」(暫定版)発行
◇『センター通信』第47~50号、『女性空間』第13 号(特集「女性と芸術」)発行

1997 年
3月 8日 第15回総会(年会費等について規約改正)
総会記念講演「戦後ドイツのフェミニズム ─ 統一後に見えてきたもの」(寺崎あき子氏*)
4月 翻訳書『決定版 第二の性』(新潮社)刊行
7月14日 会員交流セミナー「21世紀 へ向けてセンターへの思いを語る」
11月15日 シンポジウム「子育ての現場から ─ 何が子どもをそこない、何が子どもを救うのか」(田中喜美子氏* 森田千恵氏* 高橋由紀氏*)
12月 3日 座談会「ミシェル・ペローさんを囲む会」(ミシェル・ペロー氏)
◇ 研究グループ「比較産育研究会」「『第二の性』を原文で読み直す会」、活動終了
◇『女性情報ファイル』(『センター通信』を改称) 第51~54号、『女性空間』第14 号(特集「女が自分を語るとき」)発行

1998 年
3月 7日 第16回総会
総会記念講演「日本女性の静かな革命」(アンヌ・ガリーグ=テスタール氏)
7月 4日 会員交流セミナー:仏映画『かごの中の子供たち』の鑑賞と懇談
9月 編訳書『女たちのフランス思想』(勁草書房)刊行
10月 9日 講演会「ルネサンスのイタリア都市における公の空間と女性」(C・クラピシュ・ズベール氏)
〔比較都市史研究会、周縁・媒介・アイディンティティ研究会と共催〕
10月~12月 連続国際セミナー「日本のフェミニズムを越えて ― フランスと日本の男女関係のちがいはどこにあるか」
10 月31日 :講演「リプロダクティヴ・ライツのいま ー 生殖技術と優生思想」( 中嶋公子氏* ) 講演「多様な家族 ― 脱制度化」(林瑞枝氏*)/ 11月7日 :講演「男性はどこまで家事・育児を引き受けているか ― 現代の子育てシステム比較」(舩橋惠子氏*) 講演「フランス女性の経済力のつけ方 ― 一人でも子持ちでも生きていける社会」(神尾真知子氏*)/ 11月14日 :講演「フランス女性研究の過去・現在・未来」(棚沢直子氏*)/ 12月5日 :講演「フランスのフェミニスト研究の諸問題 ― 性社会関係論をめぐって」(アンヌ=マリー・ドゥヴルー氏) ディスカッション「日仏比較の必要性はどこにあるのか」(前記の講師6名&長谷川イザベル氏*)
12月19日  日仏会館主催・日仏諸学会総合シンポジウム「日本にとってフランスとは」・第2セッション「日仏社会の比較と反省」に参加:講演「5月革命後のフランスの家族像の変貌」(林瑞枝氏*)
◇「EC/ EUと女性 」プロジェクト、活動終了
◇ 研究グループ「フランス労働法研究会」、「現代フランス社会研究会」と改称
◇ 『女性情報ファイル』第55~58号、『女性空間』第15号(特集「女性と暴力」)発行


1999 年

1月 国際シンポジウム「『第二の性』刊行50周年」(1月19日 ~23日 ・パリ)に協賛団体として参画;
本会会員2名(井上たか子氏・棚沢直子氏)が発表
3月13日 第17回 定期総会
講演会「フランスにおける乳幼児保育の形態の多様化 ― 女性の就業率の増加を通して考える」
(オルガ・ボドロー氏)
4月 日仏共同研究「女性研究における日仏比較 ― 新しい比較方法論の必要性をめぐって」(日仏会館共同研究事業・石橋財団助成/1999年4月~2001年3月 )開始
6月26日  会員交流セミナー:講演「イタリア・トスカーナの心地よさ ― 古都シエナの女性活動紹介」(山口順子氏*)
12月 4日  日仏女性研究シンポジウム「文化間のずれと誤解をめぐって ― 女性研究における新しい比較方法をさぐる」(上記日仏共同研究の初年度における研究成果の総括/日仏会館と共催)
講演:「単一的普遍主義から複数性普遍主義へ ― 対話的普遍に向けて」(フランソワーズ・コラン氏)
「男女関係と国際比較 ― 差異の概念は何に役立つのか」(アンヌ=マリー・ドゥヴルー氏)
「西欧の普遍性と日本の特殊性をめぐって ― 『國體の本義』の読解から出発して」(棚沢直子氏*)
「日本型近代家族の変遷?― 比較史の可能性と問題点」(西川祐子氏*)
討論:「新しい比較方法をさぐる」(パネラー:上記4名の講師 司会:林瑞枝氏*)
◇ 研究グループ「パリテ研究会」発足
◇ 『女性情報ファイル』第59~62号、『女性空間』第16号(特集「買われる性 ― 女性と子ども」)発行
◇ 連続国際セミナー報告書『日本のフェミニズムを越えて ― フランスと日本の男女関係のちがいはどこにあるか』刊行

2000 年
3月11日 第18回 定期総会
講演会「アフリカ人女性作家の世界 ― サハラ以南のフランス語公用語圏の場合 ―」(元木淳子氏*)
7月8日 会員交流セミナー:講演「日仏女性資料センターの21世紀に向けて-私たちの活動の情報化を考える」(山口順子氏*)
6月 翻訳書『女性と暴力-世界のおんなたちは告発する』(未来社)刊行
12月 1日・2日 日仏女性研究シンポジウム「権力と女性表象 ― 日本の女性たちが発言する」(上記日仏共同研究の第2年度における研究成果の総括/日仏会館と共催/協賛:『グリフ手帖』・IRESCO-CNRS/会場:パリ日本文化会館)
◇12月 1日:映画の夕べ〔司会:ミシェル・ペロー氏/映画上映:「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」/トークショー:浜野佐知氏 &ジャッキー・ビュエ氏
◇12 月 2日:シンポジウム〔あいさつ:磯村尚徳氏/シンポジウムの主旨説明:棚沢直子氏*&アンヌ=マリ-・ドゥヴル-氏〕〔発表・討論〕第1部:古代~近世 (6世紀~19世紀 )〔司会:ピエール・スイリ氏〕「古代の政治権力と女性」(荒木敏夫氏)「女性の位置とその変遷(10世紀 ~19世紀 )」(服藤早苗氏)/第2部:近代(1868年 ~1970 年代)〔司会:クレール・ドダヌ氏〕「近代天皇制国家とジェンダー表象」(舘かおる氏)「<銃後>の女性と植民地主義」(加納実紀代氏)/第3部:現代 (1970年代 ~2000 年)〔司会:フランソワーズ・コラン氏〕「女たちの居心地のよさ・わるさ-社会における女の状況-」(中嶋公子氏*)「日本の家族とその解体-女性作家と 女性漫画家-」(佐藤浩子氏* )/まとめ:エリカ・アプフェルボム氏
◇『女性情報ファイル』第63~66号、『女性空間』第17号(特集「子どもと教育」)発行


2001 年
3月10日 第19回定期総会
ビデオ上映会「日仏女性研究シンポジウムの記録」〔シンポジウム「権力と女性表象-日本の女性たちが 発言する」の記録ビデオをハイライト形式で上映〕
6月30日 会員交流セミナー:講演「フランスにおけるアフリカ人移民の現状-セネガル・ソニンケ人を通して考える」(井形和正氏*)
7月 本会ホームページ開設
東南アジアにおけるフランス語圏セミナー「男と女:フランスとアジアにおける女の位置、変遷と展望」(7月9日 ~12日/シンガポール)に本会会員2名(佐藤浩子氏・棚沢直子氏)が参加・発表
◇『女性情報ファイル』第67~70号、『女性空間』第18号(特集「ジェンダー・越境・異邦人」)発行


2002年
3月 9日 第20回定期総会
総会記念講演「ジェルメーヌ・タイユフェール讃 ― 20世紀前半のフランス文化を先駆けた女性作曲家」(小林緑*)
7 月13日 会員交流セミナー:日仏女性研究シンポジウム「娘と息子が描く母のイメージ・父のイメージ―ボーヴォワール、クリステヴァ、イリガライ、コフマンから考え る」 ●発表:新しい比較方法論の概念化の試み―デリダとリュディネスコの対話から」(棚沢直子*) 「『第二の性』における母‐息子の関係」(中嶋公子*) 「クリステヴァとコランによるハンナ・アレント論の比較研究」(木村信子*) 「イリガライと高群逸枝の母‐娘関係論の比較研究」(天野千穂子*) 「サラ・コフマンによるカント、ルソーの母‐息子関係(棚沢直子*)
12月6日・7日 日仏シンポジウム「<母><父>―どこまで来たか?―」〔共催:東京日仏学院・フランス大使館文化部 / 協力:日仏会館〕
◇12月6日 映画上映:「タンギー」「老親」 シンポジウム ●発表:「<母><父>― どこまで来たか?」(マリー=ブランシュ・タオン)「<母><父>―どこまで来たか?」(棚沢直子*) 「大江健三郎における「母」」(アンドレ・シガノス)
◇12 月7日 シンポジウム ●発表:「母‐父‐子:日本の家族における権力の構成 (1867-1945)」(加納実紀代)「母‐父‐子:フランスの家族における権力の構成 (1850-1940)」(ガブリエル・ウーブル) 「母-子関係:日本における現代の問題」(斎藤学) 「母-子関係:フランスにおける現代の問題」(アルド・ナウリ)
●パネル・ディスカッション(司会:アンヌ=マリー・ドゥヴルー)
◇『女性情報ファイル』第71~74号、『女性空間』第19号(特集「フランス市民社会のパラダイム変革か?」)発行
◇ 日仏共同研究報告書『女性研究における日仏比較 ― 新しい比較方法論の必要性をめぐって―』刊行


2003年<20周年>
3月15日 第21回定期総会
記念講演「<私>と<公>の間で」〔井上たか子*〕
6月 『女性空間』第20号(20周年記念特別号・特集「フランス:<公>空間・<私>空間は男女平等に向かってどこまで拓かれたか」)発行
7月4日 講演「フランス女性の歩み―<私>と<公>の間で」(イレーヌ・テリー)〔共催:日仏会館/協賛:フランス大使館〕
7月5日・6日 シンポジウム(日仏会館・日仏文化講座)「ジェンダーが拓く<私>空間と<公>空間―フランス、そして日本」〔共催:日仏会館/協賛:フランス大使館〕
◇ 7月5日 ●主旨説明(井上たか子*) ●報告:「女性の身体:性暴力・家庭内暴力と法」(上野芳久*)「労働市場への進出:仕事と家庭の“はざま”」(神尾真知子*)「政界への進出:パリテ」(石田久仁子*)●コメント(イレーヌ・テリー)
◇7月6日 ●報告:「<私>と<公>、境界線の移動とすきま」(西川祐子*)「<私>空間としての家族の変貌」(海老坂武*)●総合討論:イレーヌ・テリー&全報告者*(司会:井上たか子*)
7月6日 設立20周年記念パーティ
12月13-14日 女性情報国際フォーラム「女性情報のグローバルなネットワークをめざして―女性情報によるエンパワーメント戦略の展望と提言」(主催:国立女性教育会館/共催:文部科学省)において当会の活動に関して発表(中嶋公子*)
◇『女性情報ファイル』第75~78号発行
◇ 研究グループ〈パリテ研究会〉活動終了
◇ 研究グループ〈フランス社会とジェンダー研究会〉発足


2004年

3月15日 第22回定期総会・記念講演「十九世紀フランス女性作家ジョルジュ・サンドの現代性―生誕二百年記念」●「第三の性」の作家・ジョルジュ・サンド(西尾治子氏*)● アンディアナという女性(石橋美恵子氏*)
10月16-17日/23-24日 シンポジウム「ジョルジュ・サンド生誕二百年記念シンポジウム―ジョルジュ・サンドの二十一世紀への遺産(主催:日本ジョルジュ・サンド研究会)に協賛団体として協力
◇『女性情報ファイル』第79~82号、『女性空間』第21号(講演会・シンポジウム報告集)発行

1983-1993

(講師:*印は本会会員)


1983 年
6月19日 日仏女性資料センター設立 第1回総会(規約制定)[会員数:80名 → 120名 (9月) ]
    記念講演「現代のフランス女性解放運動 MLF」(棚沢直子氏*)
9月 ニュース紙『センター通信』第1号発行(第2号:12月 )
10月29日 講演会「イギリスの女性学にふれて」(水田珠枝氏*)
10~11月 活動グループ発足:<フランスの家族と福祉政策翻訳グループ>
               <資料グループ>
11月 講演会「アメリカにみるアファーマティブ・アクション」(伊藤恭子氏*)
12月
会報誌『女性空間』第1号発行
◇ フランスの諸組織との情報交換を開始


1984 年
4月 研究グループ <母子関係研究会> 発足
4月 7日 講演会「男女雇用平等法をめぐる世界の動き」(木村愛子氏)
5月 研究グループ <フランス労働法研究会> 発足
6月16日 第2回総会(運営組織について規約改正)
6月23日 講演会「家族財産上の妻の地位 ─ フランスと日本を比較して」(奈川節子氏*)
7月 『フランスの家族と福祉政策』(横浜市)刊行
8月 研究グループ <フェミニズム研究会> 発足
8月21日 シンポジウム「新しいフェミニズムを求めて ─ 母性のとらえ方:日本とフランス」
           (高良留美子氏 田中喜美子氏* アレーナ・ギャラール氏*)〔日仏会館と共催〕
9月 <関西支部> 発足
11月24日 講演会「性差を考える」(青木やよひ氏*)
◇『センター通信』第3~5号、『女性空間』第2号発行

1985 年
1月14日 講演会「フランスの女性解放運動をふりかえって」(ニコル=リーズ・ベルネム氏)〔日仏会館と共催〕
3月 2日 第3回総会
総会記念講演「女性原理をどう考えるか ─ 男性の位置から」(海老坂武氏*)
10月 <フランス支部 > 発足
◇『センター通信』第6~8号発行


1986 年
2月22日 第4回総会(年会費について規約改正)
総会記念講演「自分史を語る」(アニィ・プティ氏)
9月20日 シンポジウム「私たちにとってボーヴォワールとは何か」
            (朝吹登水子氏* 青木やよひ氏* 井上輝子氏* 建石真公子氏*)
◇ 研究グループ <映像グループ> 発足、カナダの女性グループ <ビデオ・ファム> と交流
◇ <母子関係研究会> 、「日仏子育てアンケート調査」開始
◇『センター通信』第9~12号、『女性空間』第3号発行


1987 年
1月 研究グループ <19世> 、活動グループ <翻訳グループ> 発足
3月 7日 第5回総会
総会記念講演「フランス19世 紀後半の地方の小学校女性教師について」(長谷川イザベル氏*)
9月 "Enquete sur l'education des enfants en France et au Japon ─ Premier rapport" (「日仏子育てアンケート調査」のフランス語版中間報告書)刊行〔自費出版〕
10月 翻訳書『生殖革命 ─ 問われる生命倫理』(中央公論社)刊行
12月 シンポジウム「新しい父性を求めて ─ 今、父親はどこに」
          (青木やよひ氏* 汐見稔幸氏 キムラ・ステーヴン・千草氏)
◇ <映像グループ> 、ビデオ作品のフランス語版制作
◇『センター通信』第13~16号、『女性空間』第4号発行

1988 年

2月 "Des Japonaises" (Edition des femmes) 刊行
4月 第6回総会
総会記念講演「イスラム圏女性の歴史と現状」(ナフィサ・ミナイ氏)
6月 研究グループ <『第二の性』を原文で読み直す会> 発足
7月23・24日 第1回会員交流セミナー(今後の活動について懇談)
◇『月刊子ども』誌(クレヨンハウス)、『日本経済新聞』紙「海外ウェーブ」欄に会員がフランスの最新情報を執筆開始
◇『センター通信』第17~19号、『女性空間』第5号(特集「母性を考える」)発行


1989 年
3月 4日 第7回総会
総会記念シンポジウム「フランス革命 200年 と女性 ─ 女権と人権をめぐって」(辻村みよ子氏* 西川祐子氏* ミュリエル・ジョリヴェ氏*)
4月 研究グループ <しつけ研究会> 発足( <母子関係研究会> を改称)
7月 『いま女の権利は ─ 女権先進国フランスとの比較から』(学陽書房)刊行
7月 8日 会員交流セミナー「80年 代のフランス女性」(寺田恕子氏*)
10月28日 シンポジウム「いま、『第二の性』を読み直す ─ ボーヴォワールの『第二の性』の出版40周年 を記念して」(加藤康子氏* 杉藤雅子氏* 棚沢直子氏* 永井光代氏*)
◇『センター通信』第20~22号、『女性空間』第6号(特集「フェミニスト文学批評」)発行


1990 年
3月17日 第8回総会(運営組織について規約改正)
総会記念講演「フランスにおける男女の平等 ─ 憲法的見地から」(植野妙実子氏*)
5月 8日 講演会「エロスと女性の独立 ─ 日欧比較文化史の中で」(松原久子氏)
7月14日 会員交流セミナー「浜野トキさん&米原美智子さんを囲んで」(浜野トキ氏* 米原美智子氏*)
10月 『日本の子育て・世界の子育て ─ 日仏子育てアンケート調査から』(「日仏子育てアンケート調査」日本語版最終報告書)刊行〔自費出版〕
11月30日 シンポジウム「子供の減る国・増える国 ─ 日仏子育て事情を検証する」
           (舩橋惠子氏* 長谷川イザベル氏* 菅原恵美子氏* 田中喜美子氏* 中嶋公子氏*)
◇ <『第二の性』を原文で読み直す会> 、「いまボーヴォワールを読み直す ─『第二の性』翻訳と思想受容」を『翻訳の世界』誌に連載(1990年4月 号~1991年3月 号)
◇『センター通信』第23~26号、『女性空間』第7号(特集「フランス革命 200年 と女性」)発行

1991 年
3月17日 第9回総会
総会記念講演「人が国境を越える時 ─ フランスと日本の外国人労働者」(林瑞枝氏*)
6月 研究グループ <比較産育研究会> 発足( <しつけ研究会> を改称;1992~93年 の一時期、21世紀 のジェンダー研究会> と改称)
6月29日 会員交流セミナー「日仏女性資料センター創立当時のエピソード」(田中喜美子氏* 伊藤恭子氏* 林瑞枝氏* 中嶋公子氏*)
11月16日 シンポジウム「フランス女性の隠れたパワ- ─ ジョルジュ・サンドの世紀」(小沼静子氏* 日置久子氏* 池田孝江氏* 長谷川イザベル氏*)
◇ あらたに海外7団体との交流、出版物の定期購読を開始
◇『センター通信』第27~30号、『女性空間』第8号(特集「女性と政治」)発行


1992 年
3月 2日 講演会「フランス・フェミニズムの最前線」(エリザベート・バダンテール氏)
3月14日 第10回総会(年会費について規約改正)
総会記念シンポジウム「EC統合は何をもたらすか ─ 1992年 ・女性労働・日本企業」(桐谷仁氏* 神尾真知子氏* 志田道子氏*)
6月20日 会員交流セミナー「センター10年間の研究会活動 ─ これからの女性研究のあり方」(田中喜美子氏* 林瑞枝氏* 長谷川イザベル氏* 木村信子氏* 棚沢直子氏* 中嶋公子氏*)
10月17日 シンポジウム「日本の女性学の新しい局面をめぐって ─ 日仏米の現状から考える」(井上輝子氏* 棚沢直子氏* 三宅義子氏 舘かおる氏)
◇『センター通信』第31~34号、『女性空間』第9号(特集「フランス女性の現在(いま)」)発行


1993 年 <10周年>
2月27日 第11回総会
総会記念講演「ごく初期に乳児がもつ家族との相互関係の文化的側面」(エレーヌ・ストーク氏)
6月 『女性空間』第10号 (10周 年記念特別号「フランスの女性情報最前線 ─ 1970年 代から現在まで」)発行
6月19日 設立10周年 &『女性空間』特別号出版・記念パーティー
11月 3日 臨時総会(日仏会館・日仏関連学会への加入申請を決定)
12月 「EC/EUと女性」プロジェクト発足
◇『センター通信』第35~38号発行